2002〜2011年生まれの子を持つ親に平均22万円の“放置マネー”が
「もしかしたら、あなたの子ども名義の口座に2,000ポンド(約37万円)以上眠っているかも?」——英歳入関税庁(HMRC)がこんな呼びかけを始めて、ちょっとした話題になっている。
対象は2002年9月1日から2011年1月2日までの間に生まれた子どもを持つ親。当時、政府が1人あたり250ポンド(約4万6000円)を預け入れた「児童信託基金(Child Trust Fund)」という長期・非課税の貯蓄口座が、なんと75万件以上も放置されたままなんだとか。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro HMRCがX(旧Twitter)に投稿したところによると、この口座の平均残高は約2,200ポンド(約40万円)。つまり、気づかずにいるだけで結構な額が眠っている可能性がある。子どもが16歳になれば自分で管理できるようになり、18歳で成人すれば引き出しも自由になる。ただし、口座は政府ではなく銀行や住宅金融組合などに置かれているから、放置するとそのまま塩漬けに。
「もし口座の存在を知らないなら、まずはGOV.UKのオンラインツールで確認して」とHMRCの広報担当者は言う。必要なのは国民保険番号(National Insurance number)と生年月日だけで、HMRCアプリでも番号はすぐ調べられる。昨年だけで45万人以上がこの無料ツールを使って口座を見つけ出したらしい。
ここで注意したいのは、第三者の業者に依頼すると手数料を取られる点。中には350ポンド(約6万5000円)とか、口座残高の25%を請求する業者もいる。「同じ情報を提供するなら、自分でやった方が早いし安い」とHMRCは警告している。非営利団体The Share Foundationも「65,000人以上の若者を口座とつなげた実績がある。検索は無料で簡単。GOV.UKかfindCTF.sharefound.orgで今すぐ確認して」と後押しする。
税務の専門家アンディ・ウッド氏(Tax Barrister UK)は「多くの若者は口座の存在自体を知らない。当時、親や保護者、あるいはHMRCが自動で開設したケースが多く、引っ越しや家庭の事情で記録が行方不明になっている」と指摘。「気づいていないだけで、人生で最大級のまとまったお金が自分の名義にあるかもしれない」と話す。
「何も連絡が来ないから存在しない」と思い込むのは危険。一度GOV.UKで調べてみる価値はありそうだ。
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