ナイジェル・ファラージvsゴミ箱男、UK議会補選の奇策マニフェストがヤバい
イギリスの補欠選挙で、またもやあの男が立ち上がった。そう、ゴミ箱のようなコスチュームでおなじみのパロディ政治家、カウント・ビンフェイス(本名:ジョナサン・ハーヴェイ)だ。彼が今回ターゲットにしたのは、あのナイジェル・ファラージ。7月27日、ビンフェイスはクラクトン補選に向けたマニフェストを発表し、有権者に訴えかけた。
その内容がまたぶっ飛んでいる。まず彼は「暗号資産の億万長者から500万ポンド(約9億6000万円)の贈り物は受け取らない」と明言。これはファラージがタイ在住の暗号資産王クリストファー・ハーボーンから同額の寄付を受け、議会基準委員会の調査対象になっていることを受けての皮肉だ。さらに「途中で辞職した議員は、その後の補選に出馬できないようにする」というルールを提案。これが通ればファラージはそもそも立候補できないという、まさに“目には目を”作戦である。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ほかにも、バス運賃を1.99ポンド(約380円)に上限設定、99フレークアイスクリームを99ペンス(約190円)に値下げ、有名人が書いた「ほっこり犯罪小説」に臨時税を課す、アーケードのクレーンゲームを「プレイヤーが本当に勝てるように」改善する……と、ユーモアと社会風刺が炸裂。過去の公約である「Ceefax(テレテキスト)の復活」「歌手アデルの国有化」「HS2(高速鉄道計画)をFFS2に改名」も継続すると宣言した。
そして彼は「2027年のユーロビジョンにイギリス代表として出場し、2028年はクラクトンで開催する」と大風呂敷。さらにウェイン・ルーニーをBBCのユーロビジョン解説者に抜擢する案も盛り込んだ。ルーニーと言えば先月、ワールドカップのハーフタイムショーを生放送で「クソだ」と切り捨て、その歯に衣着せぬ発言が話題になっていた男。
ファラージはこの補選を「民衆対エスタブリッシュメント」の戦いと位置づけたが、彼のライバルたちは「サーカス」と酷評。元財務相のレイチェル・リーブスは「もし彼が夏中ずっとゴミ箱と議論したいのなら、止めはしない」と皮肉った。世論調査会社Survationと38 Degreesの調査では、有権者の52%が「ファラージは基準調査から目をそらすために補選を戦っている」と回答。同団体のキャンペーン責任者ヴェロニカ・ホーキングは「英国民はバカにされても黙っていない。誰もが受けるべき監視と説明責任から逃れようとする行為だ」と厳しく指摘した。
なお、キツネのコスチュームで立候補していたロブ・ポウノールは「あまりにふざけすぎている」と選挙戦からの撤退を表明。ビンフェイスは32人の候補者とともに、8月13日の投開票に挑む。
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