ウィリアム王子が出会った町、ドーナツ絶品の聖地アンドリュース
イギリスに「ここだけは外せない」という海辺の町がある。スコットランド東海岸、ファイフの荒々しい海岸線にたたずむセント・アンドリュースだ。歴史も格式もたっぷり詰まったこの町、実は王室や学者、ゴルフ界のレジェンドたちが何世紀も前から通い詰めている。
筆者は何度も訪れているが、毎回新しい発見があるという。今回はエディンバラから車で約1時間半、グラスゴーからは1時間45分の距離にあるこの町を、週末の小旅行で訪れた。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro まず目を引くのは、町のあちこちに転がる中世の遺跡。セント・アンドリュースは4世紀に聖レグルスという修道士が聖アンドリューの遺物を運んできたという伝説から、キリスト教の中心地として発展。16世紀の宗教改革にも深く関わった。メアリー・スコットランド女王もしばしば訪れたというから、歴史好きにはたまらない。
そして、現代のロマンスもここから始まった。2000年代初頭、当時学生だったウィリアム王子(現チャールズ国王の長男)とキャサリン・ミドルトンが出会ったのが、このセント・アンドリュース大学。1413年創立で英語圏では3番目に古い名門だ。石畳の通りとハチミツ色の建物が、いかにも由緒正しい雰囲気を醸し出す。
次に向かったのは、ゴルフファンならずとも知る「オールドコース」。700年以上前に造られたスウィルカン・ブリッジは、ジャック・ニクラスやタイガー・ウッズ、アーノルド・パーマーといったそうそうたる面々が渡った場所。カントリー歌手のルーク・コームズがここでボールを打っているところを目撃されたとか。
お腹が空いたら、徒歩2分のパブ「ジガー・イン」へ。1850年代からある暖炉の似合う店で、シーザーサラダにチップス、ワインという鉄板の組み合わせが絶品だったそう。
町のメインストリートは3本。12世紀から変わらない道を歩けば、1158年建造の大聖堂跡が海岸近くにそびえる。かつてスコットランド最大の教会だったというから、そのスケールに圧倒される。
そして海と言えば、オールドコースの先に広がるウェスト・サンズ・ビーチ。映画『炎のランナー』のオープニングシーンに使われた有名な砂浜だ。ただしこの日は風が強く、散歩は断念。
買い物も充実。H&MやJo Maloneといった有名店から、独立系書店「トッピング・アンド・カンパニー」まで。サイン入りの初版本が入り口に並び、棚は天井までびっしり。本好きなら何時間でも過ごせそうだ。
そして最後に外せないのが、1919年創業のベーカリー「フィッシャー・アンド・ドナルドソン」。名物はスコットランド最高と評判のファッジドーナツ。たっぷりのカスタードにファッジアイシングがかかった甘美な一品。筆者はいくつか買ってコーヒーと一緒に楽しんだが、あっという間になくなったそう。
天気が良ければ最高だが、どんな日でも魅力的なこの町。週末のんびり過ごすのにぴったりだ。
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