エアコン室外機カバーで逆に電気代爆上がり?43℃超え故障リスクも
「室外機にカバーをかければ節電になる」と思ってる人は、ちょっと待った。実は、やり方を間違えると逆に電気代が跳ね上がるどころか、エアコンが壊れるリスクもあるらしい。
エアコンは冷房運転中、部屋の熱を室外機から外に捨てている。このとき、室外機の吹き出し口や吸い込み口をふさいでしまうと、熱がこもってうまく排熱できなくなる。するとエアコンが「もっと頑張らないと!」とフル稼働し、消費電力が増加。つまり、カバーで覆いすぎると節電どころか電気代が上がるという逆転現象が起きるわけだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 特に危険なのは、箱のように室外機をすっぽり囲うタイプのカバー。前面や側面の通気が悪いと、熱い空気が室外機の周りにたまり続ける。エアコンはJIS基準で「外気温43℃で1時間の連続運転が可能」と決められているが、カバーで温風の逃げ場をふさぐと、室外機周辺の温度が43℃を超える可能性もある。つまり、節電どころか故障の原因になりかねない。
さらに、カバーそのもののコストもバカにならない。簡易タイプなら数千円、木製やアルミ製だと1万円超え。もし1万円のカバーを買って月100円しか節電できなければ、元を取るのに100か月以上かかる計算。しかも風通しが悪くなって月数百円の電気代アップなら、完全に赤字だ。
見落としがちなのが、室外機自体のメンテナンス。三菱電機の調査によると「室外機の掃除を1年以内にした人」はたった16.2%しかいない。一方で「エアコン本体の掃除をした人」は77.4%と、室外機はほったらかしにされている実態が浮き彫りに。カバーをかけるよりも、まずは室外機の周りに落ち葉やほこりがたまっていないか確認したほうが、無料で効率アップできる可能性が高い。
では、本当に効果的な節電方法は?ダイキンが推奨するのは、室外機から1メートルほど離れた場所に植木やすだれで日陰を作る方法。ポイントは、室外機のすぐ前に板やカバーを置かず、吹き出し口の前に十分な空間を確保して熱い風を逃がすこと。日よけはあくまで上からの日差しや地面からの照り返しを和らげる程度に留め、吸い込み口や吹き出し口は絶対にふさがない。
室内側の対策も効果的。カーテンやすだれで日差しを防ぐ、フィルターをこまめに掃除する、設定温度を下げすぎない、サーキュレーターで空気を循環させる──これらは費用がほとんどかからず、即効性が期待できる。
まとめると、室外機カバーは「正しく使えば日差し対策になるが、覆いすぎると逆効果」。高価なカバーを買う前に、まずは室外機周辺の掃除と風通しの確保を。見た目より通気を優先するのが、電気代を抑える一番の近道だ。
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