老後資金1億円でも夜眠れない…FPが明かす“不安の正体”はお金じゃなかった
「老後資金が1億円あるのに、不安で夜も眠れないんです」——こんな相談がファイナンシャルプランナーのもとに寄せられたそうです。
え、1億円?こっちは「少し分けてください」と言いたくなる金額ですが、相談者の70代女性が悩んでいたのは相続でも投資の失敗でもありません。「預金がどんどん減っていくのが怖い」。これが全てでした。
これは高圧洗浄機と同等の強さで、電力不要BlastPro 彼女には遺族年金が年350万円入るものの、生活費は年間500万円。毎年150万円ずつ貯金を切り崩す生活です。確かに1億円はありますが、通帳の残高がじわじわ減っていくのを見て夜も眠れない。
でも冷静に計算してみましょう。1億円を毎年150万円ずつ取り崩すと、約66年もちます。70歳からなら136歳まで。普通に考えればまったく心配いりません。
人は理屈じゃなく感情で動く生き物です。残高が増えていれば安心、減っていれば恐怖。どれだけお金を持っていても「減り続ける財布」を見ている限り、不安は消えません。
そこで大事なのが「収支バランス」。公的年金だけで生活費がまかなえれば、使ってもまた入ってくる「減らない財布」が手に入ります。逆に年金だけでは足りず、毎月ちょっとずつ貯金を補填する「足りない財布」だと、金額の大小にかかわらず不安は募るばかり。
FPは言います。「老後不安の正体は、お金がないことではなく、現状が『わからない』ことにある」。収入と支出を整理し、ゴールまでの見通しを立てることこそが安心への第一歩だと。
さらに衝撃的なデータが。内閣府の調査によると、金融資産は60〜64歳でピークを迎え平均1800万円超。ところが85歳を過ぎても1500万円超を保有しており、減少率はわずか15%ほど。つまり多くの人が老後資金をほとんど使っていないのです。
「使わずに死ぬのはタダ働きのようなもの」。相続人がいなくて財産が国庫に入るケースは増加傾向で、2024年度は約1300億円に。10年前の約3倍です。
節約のしすぎで失うものも大きい。近所の電気屋さんで値下げ交渉したばかりに顔なじみの関係を失ったCさん。エアコン買い替えを先延ばしにして「もう行きたくない」と孫に言われたDさん。遺産を残そうと節約しまくった結果、相続争いの火種を作ったEさん。
こんな声も。「老後が心配だから、もっと貯めないと」——80代の人が真顔でこう言うそうです。思わず「いまが老後ですよ!」とツッコミたくなりますよね。
理想は「死ぬときに資産ゼロ」。お金は墓場まで持っていけません。生きている間に「生き金」として使う。自分の生活を豊かにするために、経験に、健康に、人との時間に使う。
貯める力も大事ですが、同じくらい「使う力」も大事。バランスの取れたお金の使い方こそが、老後を豊かにするカギなのかもしれません。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー 
今、あなたにオススメ