キノコに擬態する新種のクモ発見!「ラスト・オブ・アス」そっくり
まるでゲームやドラマの世界が現実になった…?
南米エクアドルのアマゾン熱帯地域で、なんとも風変わりな新種のクモが発見された。その名も「タクザノフスキア・ワスカ(Taczanowskia waska)」。ぱっと見、普通のクモ…どころか、どう見てもキノコ。いや、正確には、クモに寄生する菌類「ギベッラ(Gibellula)」の子実体そっくりなんだそうだ。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー このギベッラ菌、実はクモの神経系を乗っ取って操るという、まさに『The Last of Us』に登場する寄生キノコのモデルになったヤツ。そこに擬態するクモが出てきたとなれば、もうホラー映画のワンシーンのようだ。
発見されたのは、世界で最も生物多様性が豊かな地域のひとつ、リャンガナテス・サンガイ回廊。国際研究チームが夜間調査中、最初は「あ、キノコ生えてる」とスルーしかけたほど、その擬態っぷりは完璧。腹部にある細長い突起と白っぽい表面がキノコのカサそっくりで、しかも動かず葉の裏に張りついているから、もう紛らわしいことこの上ない。
研究者いわく、この変な恰好にはちゃんと理由がある。捕食者から身を隠すと同時に、通りかかった虫を待ち伏せるための擬態。何の変哲もない物体に見えることで、獲物がスルッと近づいてくるのを待つ、要するに「キノコのフリしてパクリ作戦」だ。
特に注目すべきは、同じクモの仲間に寄生する菌に擬態するという、これまでに全く報告例がなかった点。進化の過程で「敵のフリして生き延びる」という高等戦術を編み出したクモがいたというのは、生態学的にもビックリの発見だ。
この発見のきっかけは、なんと市民科学プラットフォーム「iNaturalist」への投稿。最初はユーザー間で「これ、キノコだよね?」「いやクモじゃね?」と議論が起こり、本格調査へとつながった。研究チームの一人、ナディーン・デュペレ氏は「科学コレクションのおかげで新種の分類と比較ができた。市民科学と国際協力が新たな可能性を切り開いている」とコメントしている。
そもそもタクザノフスキア属のクモ自体がめったに見つからない超レア種で、生態はほとんど謎。今回の発見は、まだまだ未知の生物が熱帯に眠っていることを思い知らせてくれる。
もし自宅の植木鉢にこんな蜘蛛がいたら、まさに「The Last of Us」ごっこを始めたくなる…かもしれない。
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