33万リットルの腐敗した魚醤、撤去開始「最悪の腐った魚を100倍にした臭い」
カナダ・ニューファンドランド・ラブラドール州の小さな町セントメアリーズで、数十年にわたって住民を悩ませてきた「悪臭の元凶」の撤去作業がついに始まった。
問題の元は、2000年代初頭に放棄された旧アトランティック・シーフード・ソース・カンパニーの工場。この工場には、なんと3000ガロン(約1万1360リットル)もの腐敗した魚醤が入ったタンクが110基も放置されていた。総量は約33万リットルに上る。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー セントメアリーズのスティーブ・ライアン町長は、この悪臭について「人生で嗅いだ中で最悪の腐った魚を、さらに100倍にしたような臭い」とニューヨーク・タイムズに語っている。町は長年この異臭に悩まされてきたが、撤去費用を誰が負担するかで州政府と町の間で責任の押し付け合いが続き、計画は何年も遅れていた。
ようやく昨年、州政府が200万ドル(約3億円)の予算を承認。そして先週火曜日、ついに作業員が工場に乗り込み、撤去作業を開始した。
作業を請け負ったシャープ・マネジメント社は、タンクを切断し、中身をピートモス(泥炭)と混ぜて固形化。その後、臭いが漏れないように設計された特別な廃棄物処理セルに封じ込める計画だ。主任技師のグレン・シャープ氏はCBCニュースに対し、「州内で有機廃棄物の処理が認められている唯一の埋立地です。非常に臭いものですが、最終的には密閉されます」と説明している。
撤去作業は10月までに完了する見込み。ライアン町長は「ようやくゴールに近づいた。『ソース工場の町長』と呼ばれるのは、もう終わりにしたい」と、長年の悩みから解放される喜びをにじませた。
ちなみに、この工場はかつて魚醤を製造していたが、需要減少や経営難から操業を停止。その後、放置されたタンク内で発酵が進みすぎて、今や「生物兵器級」の悪臭を放つまでに至ったという。町の観光資源にはならないことだけは確かだ。
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