前の住人の郵便物、つい捨ててない? 英国では「開封」も「廃棄」も犯罪になる可能性
引っ越して何年も経つのに、なぜか前の住人宛ての郵便が届き続ける——こんな経験、誰にでもあるんじゃないだろうか。
最初は「この住所にはいません」と書いてポストに戻す真面目な人も、だんだん面倒になって「もういいや」と開封したり、そのままゴミ箱にポイ。ところが英国では、その行為が思わぬ落とし穴になるらしい。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 法律事務所Fosters Solicitorsが警鐘を鳴らした。「他人の郵便を開けたくなる気持ちはわかるが、それは最善のアイデアとは言えない」と同所は指摘。実際、英国の法律では「誤って配達されたと知りながら、他人に不利益を与える意図で郵便物を開封する」行為は犯罪に問われるという。
さらに驚きなのは、未開封のまま捨てるのもアウトだという点。「郵便物の到着を意図的に遅らせる」行為に該当する可能性があるそうで、配達員が勝手に郵便を遅らせたり開けたりした場合も罰則の対象になるとのこと。
罰則は軽くない。状況にもよるが、罰金か6ヶ月〜2年の懲役刑が科される可能性があるという。「他人の郵便は同意なく開けてはいけない。もし同意が得られないなら、法的権限(成年後見人や遺言執行者など)がある場合だけ開封すべき」と同所は強調する。
じゃあどうすればいいのか。Royal Mail(英王室郵便)の公式見解はこうだ。「宛名が違うけど住所が合っている郵便は、住所に配達しているからです。住所を消して『この住所では不明』『もう住んでいない』と書き、ポストに入れてください。差出人に返送して記録を更新してもらいます」
「Something for you(お届け物のお知らせ)カード」が間違った名前で届いた場合は、むしろ捨ててOK。一定期間保管後に差出人へ戻される仕組みだという。
つまり、日本でよくある「前の住人宛の郵便はゴミ箱へ」というノリは英国では通用しない。海外在住や英国に物件を持つ人は、うっかり犯罪者にならないよう注意したほうが良さそうだ。まあ、開封する前に「あ、この人借金の督促状ばかり来てたな…」と察するのは、法律的にセーフなのかどうか。
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