全身タトゥーの男が「注射針が怖い」、1600時間拷問に耐えた理由
全身にびっしりと彫られたタトゥー、眼球にもインクを注入、耳の一部まで切除した男――。そんな“改造度MAX”な英国人(46)が、まさかの告白をした。「実は注射針がめっちゃ怖いんです」
本名マシュー・ウェラン、現在は戸籍名も「キング・オブ・インク・ランド・キング・ボディ・アート・ジ・エクストリーム・インク=イト」、通称ボディアート。彼がこれまでタトゥーに費やした時間はなんと1600時間、出費は3万ポンド(約570万円)超。それでも針への恐怖は消えないという。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 「こんなに入れてたら針なんて平気だと思うでしょ? でも違うんです。学校で受けたBCG注射がトラウマで、それ以来ずっと怖い」。初めてのタトゥーは16歳のとき、バーミンガムのスタジオで入れたイングリッシュ・ブルドッグ。ところがこれが大失敗。「感染した上に同僚に腕をバシバシ叩かれて悪化。最初で最後になるかと思いました」。
それでも1年後には再び針を握らせ、以来コツコツと“作品”を増やしてきた。恐怖との向き合い方は、まさに根性論。「ノーペイン、ノーゲイン。アートのためには戦わなきゃ」。セッション前はしっかり睡眠を取り、水分補給を欠かさず、リラックスできる彫り師を選ぶ。それでも針が肌を裂くたびに過呼吸になりそうになることも。「なんでこんなことしてるんだろうって思う瞬間もある」。
2016年にはギネス世界記録に挑戦。天井から吊るされ、36人のタトゥーアーティストが同時に肌を彫るという“地獄絵図”を経験。「まるでアルマゲドンでした。でも乗り越えた」。
そんな彼にも“聖域”はある。まぶたと唇は「痛すぎる」という理由で手を付けていない。最後にタトゥーを入れたのは4年半前。今はインクを彫る代わりに、アート作品を収集する日々だ。
「恐怖は決してなくならない。でも、それ以上にアートへの情熱がある」。針が怖くても、自分の体を“作品”にしたい。その執念が、英国一のタトゥーマンを生み出したのだ。
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